夕暮れの中で見ていた『大草原の小さな家』

小春日和の章

大草原の小さな家は、小さいころに観ていた大好きなドラマです。

NHKでシリーズ放映されていて、毎回楽しみにしていました。後半になるにつれて少しつらい場面も増え、子どもながらに心を痛めていたことも覚えています。

大草原を移動しながら、幌馬車に暮らしのすべてを詰め込んで生きていく家族の物語。どこへ向かうのかもわからない旅の途中で、居場所を見つけ、家を建て、町の人たちとつながりながら暮らしていく——そんな家族の成長の物語でした。

ちょっとおてんばなローラに自分を重ねたり、ときには、ねたんだり、いじわるな人もいたり、大草原のなかで走り回ったり、川で釣りをしたり——

失うことや思いがけない出来事も何度も訪れるけれど、それでも少しずつ前を向いて、暮らしを重ねていく。

小さなログハウス風の暖炉のある家で、母さんが作ったキルトのベットカバーや子供たちのワンピースなど子どもながらに憧れてみていました。秘密基地みたいな屋根裏部屋で、子どもたちが寝る前にこそこそと話すシーンは、特に好きでした。暖炉やランプの火を消したあとも、どこかぬくもりの残る空間。

そして——テレビを見ていたあの頃の私の記憶の中には、後ろで母がごはんを作りながら、一緒に見ていた風景があります。

作者 ローラ・インガルス・ワイルダー
「大きな森の小さな家」
シリーズで出版され、最初の本はオレンジ色だったのを覚えています。原作の本は図書館で何度も読み返しました。子どもが生まれてからは、一冊買ってプレゼントしたことも、今では大切な思い出です。

大自然の中で、強く、たくましく生きていく姿。でも、正しいことだけではなく、弱さや人間の辛さもすべて抱えながら成長していく人間らしさが、この物語には詰まっていたのだと思っています。今でも私の中で、静かにこの物語の姿は生き続けています。

ドラマのロケ地ではないですが、ミネソタ州ウォルナットグローブにドラマの舞台「ウォルナットグローブ」のモデルになった町が現存しているそうです。草原・木造校舎・開拓時代の建物が残り、ローラ一家の暮らしを再現したローラインガルスワイルダー博物館あったりと、一度は訪れてみたいなあと思います。

ーなぎ

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